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わたしのブログ

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続きです。

目を覚ますと、もう太陽は高くなっていた。「さぁ、ご飯を食べなさい。」「上げ膳据え膳とはこのことをいうのかもしれないなぁ。」と思った。顔を洗う段になればなったで「歯を磨くときは私のを使ってね。」何もかも徹底している。軍はなぜこんな人を他って置いたのだろう。下手なスパイ以上の感性を備えているじゃないか。適材適所の精神が無かったかもしれないなぁ。自分の姿を鏡に映してみると田舎芝居のオヤマの出来損ないのような感じがしてきた。自分の置かれた境遇が情けなくなってきた。ご飯にはチャント生卵がついていた。
 今朝、洗濯をしたときに「ズロース。だれからもらったの、女物だから外に干せるけれど、可愛い下着ね。」と聞くので、台山屯の話をした。(その娘さん、好きなのょ。女の私だから良く判るわ。あんたもすきでしょう。」「うん可愛くて好きだ.」「にくらしいったらありしない。」と笑っていたが可愛いやきもちだったと思われる。私は囲われ者、何でも女たちの言うとおり素直になっているので、母性本能がくすぐられるらしい。この様に皆可愛がってくれた。その方が私もあんぜんである。


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